一般財団法人青少年国際交流推進センターでは、前回オンラインにて実施した「ハラールフード料理教室」が、参加者の皆さんから非常に好評でしたので、今回初めて、オンライン参加と現地参加のハイブリッドで、「ハラールフード料理教室」を開催しました。
当日は、日本全国各地から4名がオンライン参加、3名が現地参加(東京都)し、ハラールフードを実際に作り、食することを通じて、イスラームへの理解を深めました。
オンライン参加者の皆さんには、事前に、材料のうちの一部(ミックススパイス、クミン、ターメリック、カルダモン、ドライミント、ローズウォーター、ココナッツファイン、ピスタチオ、ナッツ、塩)をお送りするとともに、 ドバイの慈善団体、ムハンマド・ビン・ラーシド・アルマクトゥーム人道慈善団体からトートバックと 『アラブからのメッセージ-私がUAEから届けた「3.11」への支援』(著者:ハムダなおこ(1987年「東南アジア青年の船」事業日本参加青年)) をお送りしました。
約2時間の料理体験では、宗教法人日本ムスリム協会会員の水本佳子さんが、3つのメニューを教えてくださいました。メイン料理はアラブの炊き込みご飯「マクルーバ」(こちらをクリックして、講師のレシピをご覧ください)、サイドメニューとして「ミント風味のトマトサラダ」、そして、デザートとして「ムハラビーヤ(ムハラビーエ)」(こちらをクリックして、講師のレシピをご覧ください)と呼ばれるミルクプリンです。
講師が、オンライン参加者と現地参加者、それぞれの手もとも見て、料理の進行状況を確認しながら、双方向で料理を進めました。
料理が完成した後、水本さんから料理の背景を紹介し、その後、参加者の皆さんからの質問に回答しました。
マクルーバは、アラビア語で「ひっくり返す」という意味があり、炊きあがったご飯のお鍋を大皿にひっくり返すところが醍醐味です。大皿で作る豪快な料理で、イスラームの安息日である金曜日や断食明けなど、家族・親戚が大人数で集まるときや来客の際によくふるまわれることが多く、何人集まっても良いように、いつも多めの量を準備するそうです。
参加者の皆さんからは、たくさんのスパイスを入れている割にはとても食べやすく、ご飯にヨーグルトをかけるのも珍しいけれど塩味とヨーグルトがよく混ざり、日本人の口にもとてもよく合う、また、料理を通して、大人数をもてなすムスリムの心遣いを感じられた、という声が聞かれました。
実際に料理を体験し、食事をすることを通じて、イスラームを楽しく学び、正しく理解すること、そして、多様性を受け入れ、お互いを認め尊重しあう心を育むことにつながる機会となれば、幸いです。
<当日の参加者の声(実施後の参加者アンケートから抜粋)>
・ オンラインながら、食材の切り方、手順、煮込みの具合など、リアルタイムで手ほどきを受けることができ、また、ヨルダンのヨーグルト文化を知ることができた。
・ アラブのおもてなし料理を自宅で作れるとは思っていませんでした。大勢の人が来ても良いようにたくさん作るといった食を通じてムスリムの社会を垣間見ることができる良い機会となりました。お腹がいっぱいです。
<主催> 一般財団法人青少年国際交流推進センター
<共催> 宗教法人日本ムスリム協会
<協力> 日本青年国際交流機構(IYEO)
<講師> 水本佳子氏(宗教法人日本ムスリム協会会員)
過去のセミナーの開催報告は以下リンクからご覧ください。
◆第1回:イスラーム教を学ぼう!<入門編>(2020年11月1日開催)
◆第2回:イスラームを知ろう!~日本人ムスリムの生活をのぞいてみよう~(2020年12月20日開催)
◆第3回:イスラームを知ろう!「ハラールフードってなに? 〜専門家に聞くムスリムの食事とおもてなし〜」(2021年3月28日開催)
◆第4回:イスラームを知ろう!~ハラールフード料理教室(カプサ)~【オンライン】(2021年9月26日開催)
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問合せ先:一般財団法人青少年国際交流推進センター
TEL 03-3249-0767
Email i.seminar@centerye.org