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【開催報告】国際交流リーダー養成セミナー “今こそAct Locally” 2023年はSDGs目標達成期間の中間点 ~7年間を振り返り気づくこと、これからに向けた取組み:課題解決は地域にあり~(3月4日)

 一般財団法人青少年国際交流推進センターは、令和3年度の国際交流リーダー養成セミナーとして、2023年3月4日(土)に、 “今こそAct Locally” 2023年はSDGs目標達成期間の中間点 ~7年間を振り返り気づくこと、これからに向けた取組み:課題解決は地域にあり~ をオンラインにて開催し、当日は8名が参加しました。今回のセミナーは、SDGsの専門家2名を講師としてお迎えし、講義とパネルディスカッションの二部構成で行いました。

 最初に和田氏から、データをもとに世界と日本のSDGs達成状況や課題を説明する講義がありました。その中で、日本はSDGsの認知度こそ諸外国に比べて高いものの、ほとんどの日本人がSDGsについて詳しく説明できるほど知識を有さないという実態や、ジェンダーや環境面でのSDGs達成度が諸外国(特に先進国)と比べて低いという状況も浮き彫りになりました。後半の7年間で日本としてSDGs達成に向けて何をすべきかを改めて考えることができました。

 高木氏の講義では、SDGsは目標ではあるが同時に問いをもつことこそが、課題解決に向けて必要な意識であることを理解しました。その上で、SDGsそれぞれのゴールは単独ではなく相互にリンクしていること(インターリンケージ)や、それによって相乗効果を生み出すように働きかけることが大切であることなどの実例を用いた説明がありました。その具体例として、鹿児島県大崎町(ごみの徹底的な分別とごみの減量を達成した大崎モデルとインドネシアへの大崎モデル輸出)や石川県金沢市(SDGsを達成するために互いの強みを活かすマルチステークホルダーの考え方やSDGsに興味のない人こそを取り込むSDGsカフェ)の取組みの共有があり、日本のSDGsにむけた好事例を知ることで、これからの各々のかかわり方へのヒントを得ることができました。

 後半のパネルディスカッションでは、SDGsに関わり専門家として活動している2人の現在に、国際交流事業がどのような影響を与えたか、また、その国際交流事業がもつ可能性についてトークが繰り広げられました。国際交流を通して、他人事ではなく自分ごととして考える視野をもつことができること、そしてあらゆる人の考えに触れ、またその人脈が2人に大きく影響していることなどが実感を通して語られ、国際交流を通じた発見やつながりがSDGsをともに考え達成に向けたアクションを起こしていくこと(共創)ができると、参加者へ向けてのメッセージが発信されました。

<参加者の声:アンケートより抜粋>
SDGsの各地の取り組み、世界の取り組み、世界を基準とした日本の位置を理解することができました。

日常の生活のなかでもSDGsメガネをかけて物事をみてみるというお話がとても印象的でした!

SDGs のイロハを学び、国際交流との兼ね合いが濃いものなんだと改めて認識した。

実際に今日の話題にあがった鹿児島の町など、国内スタディツアーなどがあったら参加してみたいです。

SDGの基本から進捗、実践についてとても興味深くたいへん勉強になりました。(中略) 以前より興味が増したので、ご紹介いただいた本などを読んでみたいと思いました。参加してよかったです。ありがとうございました!


<講師>
高木超(たかぎ こすも)氏:
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任助教、内閣府地域活性化伝道師、鎌倉市SDGs推進アドバイザー、亀岡市参与(SDGsアドバイザー)、川崎市SDGs推進アドバイザー、能登SDGsラボ連携研究員、ヨコハマSDGsデザインセンター・アドバイザーを兼務。日本評価学会認定評価士。ミレニアル世代・Z世代でSDGsを推進する団体「SDGs-SWY」を創設し、2021年3月まで共同代表。著書に『SDGs×自治体 実践ガイドブック現場で活かせる知識と手法』(学芸出版社)、『まちの未来を描く!自治体のSDGs』(学陽書房)、『SDGs×公民連携 先進地域に学ぶ課題解決のデザイン』(学芸出版社)など。内閣府青年国際交流事業「第28回世界青年の船」日本参加青年(2016年)。

和田恵(わだ めぐみ) 氏:
SDGs-SWY共同代表、慶應義塾大学SFC研究所上席所員、新宿環境活動ネット理事、北海道下川町SDGsアンバサダー、東京工業大学非常勤講師。2021年より沖縄県SDGsアドバイザリーボードを最年少で務める。インプレスR&D「SDGs白書2020-2021」「SDGs白書2022」の執筆に参画。2019年から金融系シンクタンクにて日本経済・金融・気候変動・SDGs関連の分析に従事。内閣府青年国際交流事業「第27回世界青年の船」日本参加青年(2015年)。

<主催> 一般財団法人青少年国際交流推進センター
<共催> SDGs-SWY
<協力> 日本青年国際交流機構(IYEO)

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