イスラームの正しい理解と国際交流を目的とし、歴史学習・文化体験のみならず、一般の旅行ではなかなか経験することがないトルコの日常生活を実感できる「ディスカバー・イスラーム!~トルコ現地体験モニターツアー~」を実施しました。
イスタンブール、ブルサの町の様々な歴史的建造物やモスクなどの見学、現地の人々と交流を通して、イスラームの理解を深めることができました。
簡単に、活動内容をご紹介します。
■トルコ現地体験モニターツアー活動日程
| 日付 | 活動内容 | 場所 |
| 6月19日(金) |
到着オリエンテーション |
イスタンブール |
| 6月20日(土) | スレイマニエモスク見学 ワークショップ(トルコランプ作り、トルココーヒー体験) 昼食 アヤソフィア見学 イスタンブール地下宮殿見学 スレイマニエモスク文化センター・ボランティアの方との交流、夕食 夜の礼拝見学・体験 |
イスタンブール |
| 6月21日(日) | エユップでのサンライズ鑑賞 エユップ・スルタン・ジャーミィ見学 ピエール・ロティの丘 自由時間 イスラム科学技術歴史博物館 カスムパシャ・メヴレヴィー・ハーネでの旋回舞踊鑑賞 |
イスタンブール |
| 6月22日(月) | ムラディエ複合施設見学 トプハネ公園 昼食 イェシル・ジャミィ見学 ウル・ジャミィ、コザ・ハン、エミル・ハンの見学・散策 夕食 |
ブルサ |
| 6月23日(火) | カルタル・アナドル・イマム・ハティップ高校訪問 昼食 シェムシ・アフメト・パシャモスク、ミフリマー・スルタンモスク、イェニ・ヴァーリデモスク見学 ホームステイプログラム |
イスタンブール |
| 6月24日(水) | ボスポラス海峡ツアー トプカプ宮殿見学 夕食会 |
イスタンブール |
6月19日(金)1日目
参加者は、イスタンブールに集合し、まずはスルタンアフメト・モスクの見学をしました。
スルタンアフメト・モスクは、17世紀にアフメト1世によって建造されました。天井や壁の装飾がブルーで彩られており、その色から「ブルーモスク」とも言われています。


その後、ボランティアがイスラームやモスクに関する紹介をしているKiM財団異文化コミュニケーションセンターを訪れ、トルコの伝統料理の一つである、パトゥルジャン・イマム・バユルドゥなどをいただきました。

また、トルコの伝統アートであるエブルの講師の指導でエブル制作体験をしました。


6月20日(2日目)
まず、スレイマニエモスクの見学をしました。オスマン建築(トルコ建築)の最高作のひとつも言われるだけあり、大ドームが作り出す洗練された空間と美しいステンドグラスは見事なものでした。


その後、トルコランプづくりと、トルココーヒー体験のワークショップを行いました。自分の好きな色や模様を組み合わせて作るランプは、参加者それぞれの工夫が見れました。



昼食後は、アヤソフィアを見学。キリスト教のモザイク画とモスクの雰囲気が混在する空間は、まさに唯一無二の歴史の重みを感じる場所でした。

その後、ビザンツ帝国時代の巨大貯水池でその景観より宮殿と呼ばれるイスタンブール地下宮殿へ行きました。ライトアップされた無数の柱が水面に反射する幻想的で神秘的な空間でした。

最後に、スレイマニエモスクへ戻り、モスクでボランティアをする方との交流をし、夜の礼拝体験/見学をしました。ボランティアの方の中には日本語を話せる方や日本を訪れた方も複数おり、イスラーム教の話だけではなく、日本とトルコの文化についても話すことができ、とても充実した時間でした。
6月21日(3日目)
この日は、朝4時にホテルを出発し、エユップという歴史的な地区を訪れました。
エユップ・スルタン・モスクでの朝の礼拝の時間には、朝早いにも関わらず、多くのイスラーム教徒がお祈りをしにモスクに訪れるのを見てとても驚きました。


ホテルで休息をとった後、イスラム科学技術歴史博物館を訪問。天文学から医学にいたるまで、中世イスラム世界の圧倒的な科学技術の高さと最先端の知性に驚かされました。現代の科学や文明の基礎がここで築かれたという歴史を、精巧な発明品の数々を通して深く学ぶことができました。

最後に、カスムパシャ・メヴレヴィー・ハーネでの旋回舞踊を鑑賞し、この日の活動を終えました。

6月22日(4日目)
この日はイスタンブールから車で約2時間の所にある「ブルサ」という町に移動しました。ブルサは14世紀にオスマン帝国最初の首都として栄えた古都であり、初期オスマン建築の傑作やスルタンの霊廟などが多く残る世界遺産の街です。
午前中はムラディエ複合施設を訪れ、セルジューク朝からオスマン朝へと建築様式が移り変わる過渡期のモスクや、色鮮やかなイズニックタイルで彩られた霊廟を見学しました。その後、トプハネ公園に移動し、展望台から見る、ブルサの街並みを堪能しました。


昼食後、イェシル・ジャミィ、ウル・ジャミィ、コザ・ハン、エミル・ハンを見学、散策しました。イスタンブールとは異なる装飾のモスクは新鮮でした。
6月23日(5日目)
ブルサからイスタンブールに戻り、この日はイスタンブールのアジア側での活動を行いました。
午前中は、トルコ屈指の名門校であるカルタル高校を訪れ、伝統的な価値観を大切にしながらも、国際的で最先端の教育を行う素晴らしい環境に圧倒されました。


昼食後、シェムシ・アフメト・パシャモスク、ミフリマー・スルタンモスク、イェニ・ヴァーリデモスク見学を訪れました。多くの人でにぎわう街中にある3つのモスクの中はとても静かで、外の賑やかさとのコントラストがとても印象的であり、アジア側ならではの情緒あるモスク巡りを楽しめました。


その後、参加者の皆さんが楽しみにしていたホームステイプログラムが始まりました。それぞれの家庭に1名ずつホームステイを体験し、トルコの生活や文化を間近で学ぶことができました。
6月24日(6日目)
モニターツアー最終日。ホームステイ先から帰ってきた参加者は、船に乗り、ボスポラス海峡ツアーに参加しました。海から見るイスタンブールの街並みは、また違った景色でとても素敵でした。
そして、トプカプ宮殿を見学し、広大な敷地に美しい庭園やパビリオン(離れ)が点在しているのが特徴で、世界を揺るがした帝国の富と権力、そしてハレムなどの歴史を体感しました。


最後に、一部のホストファミリーと参加者と一緒に夕食会を行い、モニターツアーの活動を振り返りました。
数多くのモスクを訪れ、それぞれの建築や美術、歴史に触れながらイスラームの歴史や文化、ムスリムの暮らしなどを学ぶことができました。実際に国を訪問すること、現地の人々と交流することで学ぶ内容は、体験・体感を通してだからこそ非常に多いと実感しています。
参加者の声(一部抜粋)
- 今回のモニターツアーに参加して、初めてイスラム教を自分のこととして意識する機会を得ました。モスクでのお祈り、家庭での生活、学校訪問、博物館、旋回舞踏などを通して、イスラム文化が人々の暮らしの中に自然にあることを感じました。
- 宗教を信仰している人々への配慮についても、改めて考える機会になりました。自分では悪気がなくても、知らないことで相手に失礼になってしまうことがあるかもしれません。食事、服装、礼拝、言葉の使い方など、相手の大切にしているものを尊重する姿勢が必要だと感じました。
このツアーは、単なる観光ではなく、自分の知らなかった世界に目を向けるきっかけになりました。トルコの人々の温かさや食文化にも触れることができ、参加して本当によかったです。 - 最終日まで、観光だけでなく、人との出会いや学びがたくさんありました。6日間を通して、トルコの歴史、文化、人々の温かさに触れることができ、とても心に残る旅になりました。
今後も当センターでは、イスラームに関するセミナーやスタディツアーなどを実施予定です。
ご興味のある方はぜひご参加をご検討ください。
※本スタディツアーは多様な価値観を学ぶためのもので、特定の宗教を推奨するものではありません。
※当センターは、青少年の国際交流事業の企画運営等をしております。多様な価値観を受け入れ相互理解を促進するための一助として、イスラームを知る機会を設けました。
過去のセミナーの開催報告はこちら
https://centerye.org/news/iseminar/

