【開催報告】2023年6月25日（日）イスラームを知ろう！～トルコ料理教室（チーキョフテ）～【現地参加（東京都）】

　一般財団法人青少年国際交流推進センターは、ハラールフードを実際に作り、食することを通じて、イスラームへの理解を深められる「ハラールフード料理教室」を、これまでに3回開催しました。
　料理教室の4回目となる今回は、「トルコ料理」を取り上げ、人気トルコ料理レストラン、Yıldız Turkish Restaurant（ユルディズ・トルコレストラン）のシェフから、家庭でも簡単に作れるトルコ料理を学びました。当日は20名が参加し、トルコ料理を実際に作り、食することを通じて、イスラームへの理解を深めました。

　約1時間半の料理体験では、3名の講師から、チーキョフテ（クスクスハンバーグ）とジャジュック（ヨーグルトときゅうりの飲むサラダ）の作り方を学びました。
　参加者が4名ずつグループを作り、シェフが各グループを回りながら料理状況を確認し、材料を上手く切るコツや混ぜるコツ等を、お手本を見せながら、分かりやすく教えてくださいました。
　久しぶりの対面での料理教室開催ということもあり、参加者が料理作りをしながらコミュニケーションを深める様子も多く見受けられ、和気あいあいとした空間ができあがっていました。料理完成後の食事の際には、ドンドゥルマ（トルコ風アイス）とチャイをサービスしてもらい、ほっとするひと時を味わいました。

　料理が完成した後は、ケレムさんが料理の背景を紹介し、参加者の皆さんからの質問に回答してくださいました。
　トルコ料理の味付けや隠し味のポイントについての質問には、トルコで使われているオリーブオイルやクミン等の調味料が重要ということです。トルコで使用されている本場の調味料を入手するには、東京の場合、東京ジャーミイ・ディヤーナトトルコ文化センターに併設されている「ハラールマーケット」をおすすめしてくださいました。
　また、一番好きな家庭料理の味についての質問には、ヤプラックサルマ（ブドウの葉で巻いたピラフ包み）とマントゥ（トルコ水餃子）を紹介してくださいました。お母さんが作った2品を食べると、いつも元気をもらえるとのことでした。特にヤプラックサルマは、小指の大きさに巻くのが重要で、お母さんが子どもに料理を教える際によく作られるメニューということでした。

　最後には、参加者の皆さんから、トルコ料理教室の感想と学び共有をしました。以下、共有された感想の一部及びアンケートの抜粋です。

クスクスハンバーグを作るということで火を使うことを想像していたが、実際には火を使わずに作ったことに驚いた。
最初はトルコ料理に馴染みがなかったので、メニューを見て驚愕した。しかし実際に作って食べてみると、美味しくて驚いた。これを機にトルコへの関心が高まった。
トルコ料理やトルコ文化に触れる機会があまりなかったので、トルコ料理を学んで食べれる機会が光栄だった。食べてみたら親しみの持てる味だったので、もっとトルコについて知りたいと思った。
東京には、外国料理の店が多くあり食べるチャンスはありますが、シェフと一緒にお国の料理を教わりながら話しを聞いたり質問するチャンスはないと思います。特に今回の進行はアットホームで楽しく学びもあり、良かったです。
娘は今日の出来事を覚えてはいないと思いますが、初めて食べたお店のご飯、そしてアイスのことは生涯私や主人が語ることと思います。そうした思い出話から、将来子どもの心に多様性大切にする気持ちが芽吹けばいいなぁと思います。