【開催報告】イスラームを知ろう！～ハラールフード料理教室（シシバラク、バクラワ）～【オンライン】（2022年2月23日（水祝））

　一般財団法人青少年国際交流推進センターでは、共催の宗教法人日本ムスリム協会の協力のもと、3回目となる「ハラールフード料理教室」をオンラインで開催しました。
　当日は、日本全国各地から18名がオンライン参加（録画視聴を含む）し、ハラールフードを実際に作り、食することを通じて、イスラームへの理解を深めました。

　オンライン参加者の皆さんには、事前に、材料のうちの一部（ラバン・ジャミード（乾燥チーズ）、ミックススパイス、ローズウォーター）をお送りするとともに、ドバイの慈善団体、ムハンマド・ビン・ラーシド・アルマクトゥーム人道慈善団体からトートバックと『アラブからのメッセージ-私がUAEから届けた「3.11」への支援』（著者：ハムダなおこ（1987年「東南アジア青年の船」事業日本参加青年））をお送りしました。

　約2時間半の料理体験では、宗教法人日本ムスリム協会会員の水本佳子さんが、2つのメニューを教えてくださいました。「シシバラク」（こちらをクリックして、講師のレシピをご覧ください。）と呼ばれるアラブ餃子、そして、デザートとして「バクラワ（バクラヴァ）」と呼ばれるアラブスイーツです。

　講師が、オンライン参加者の手もとも見て、料理の進行状況を確認しながら、双方向で料理を進めました。
　料理が完成した後、水本さんから料理の背景を紹介し、その後、参加者の皆さんからの質問に回答しました。
　シシバラクは、アラブ餃子をラバン・ジャミード（乾燥チーズ）で煮込み、寒い冬場にもってこいのメニューです。ラバン・ジャミードは、遊牧民の冬の保存食としてよく使われ、中央アジアからトルコにかけた広い地域で似た料理があるそうです。ラバン・ジャミードは日本では入手が困難ですが、現地の本格的な味を再現できるよう、共催の宗教法人日本ムスリム協会の協力で特別に準備をし、参加者の皆さんに事前にお送りしました。市販のヨーグルトを水切りして、数週間乾燥させることで、家庭でラバン・ジャミードを作ることもできるそうです。
　バクラワ（バクラヴァ）は、本来は、紙のように薄い生地に溶かしたバターを塗りながら何層も重ねて作りますが、今回は市販の冷凍パイシートを使用して、家庭でも簡単にできるレシピを紹介しました。参加者の皆さんからは、最近は日本でもバクラワ（バクラヴァ）専門店ができ人気がありますが、家庭でも手軽に作ることができたので、今後も繰り返し作ってみたい、という声が聞かれました。

　実際に料理を体験し、食事をすることを通じて、イスラームを楽しく学び、正しく理解すること、そして、多様性を受け入れ、お互いを認め尊重しあう心を育むことにつながる機会となれば、幸いです。